今回は、弊社クライアントで明治時代より老舗の飲食店を営んでいる3代目社長様からお勧めいただきました書籍で、サービス業とは何か?を理解できる内容で、我々中小企業の経営にも役に立つこと請け合いの書籍をご紹介します。星野リゾート社長、星野佳路氏の「星野リゾートの教科書(日経BP社)」です。この本には、星野社長が老舗旅館“星のや”の4代目になってから“教科書”からいろいろな経営手法学び実践し、成功してきたかが理解できます。
星野社長が実践してきた手法は、ずばり“教科書通りの経営”です。ここでいう教科書とは本屋にある書籍で特に、“学問と実践を行き来した研究者の本”と定義されています。星野社長はこのことについて次のように述べています。“教科書に書かれていることは正しく、実践で使える。また、教科書通りの経営を実践しているのは、経営判断を誤るリスクを最小にしたいからである。”
また、我々中小企業経営にとっても“教科書通り経営”は導入する意義は大きいとしています。その理由として教科書通り経営は、社内に浸透させやすいこと、中小企業にとってリスクに敏感になるべきであり、経営リスクを減らす意義が大きい。と述べています。
我々中小企業経営者はもっと“教科書”に学ぶべきだと感じました。
私が星野社長に特に共感したのは、中小企業の経営問題で、よい人材がどうしても集まらない、社内に同じ目標を共有する社員が少ないという課題に対し、星野社長は次のように述べています。“会社の魅力を伝えるために会社の将来について話をしよう。社員の指針となる明快な経営ビジョンを持っていること、長期的な視点から事業を見たとき、経営ビョンの共有が正しい戦略だと確信をもつことができた。”
最後に、本の中に多くの“教科書“が紹介されていますが、私が特にためになった書籍を紹介します。皆さんもぜひご参考ください。
「マイケル・E・ポーター、競争の戦略、ダイヤモンド社」
「ケン・ブランチャード、シェルダン・ホウルズ、1分間顧客サービス、ダイヤモンド社」
「ジェームス・C・コリンズ、ジェリー・I・ポラス、競争の戦略、日経BP社」