先日65歳まで働かざるを得ない時代が来るというコラムを掲載際した翌日に、厚生労働省が年金の支給開始年齢を68歳まで引き上げを検討しているという記事が新聞等のニュースで流れました。
「このニュースの内容だけではよく分からないな」というのが私の感想です。
なぜなら、今回の話は厚生年金の支給開始年齢の引き上げの部分にだけが取り上げられ、国民年金や厚生年金の基礎年金の話がなかったからです。
これも先日のコラムで書きましたが、現在でも国民年金は65歳以上にならないと給付されず、厚生年金に関しては、厚生年金の部分が段階的に60歳から65歳に支給年連を引き下げている段階です。また、厚生年金においてもその基礎年金部分(国民年金に該当する1階部分)は65歳からの給付になっており、この部分の説明が今回のニュースではなかったのです。わかりますか?
今回の68歳まで引き上げに関する記事を書いている人の勉強不足?といは言いませんが、よく分かっていない人に、よく分からない記事を書いて、不安をあおるのはよくないのではないでしょうか。
マスコミの人はもっと責任をもちなさい!!
70歳まで働かざるをえない時代が来る?のか
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「税理士事務所・会計事務所に求められる真の役割」
税理士の依頼業務は、会計や税金の相談、申告書の作成、税務調査の対応が中心だと思われます。ですが今後の税理士は、以下の2つを重視すべきであると考えます。
財務会計から管理会計へ
財務会計とは、基準に基づく処理で、決算書の作成のためのもので、基づく決算書だけでは、企業業績を正確に把握することは困難になっています。一方、管理会計とは、商品・顧客・部門別などの管理で、企業の現状を正確に把握するための会計です。
今後、税理士が業績を正確に把握し、業績の向上をサポートすべき立場であると考えます。
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過去会計から未来会計へ
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