先日、とある初老夫婦の自宅へ息子から電話があったそうなのですが、その内容が
「ああ、お母さん?○○やけど(息子の名前)風邪を引いていてちょっと声がおかしいねん
…そうそう携帯替えたら番号変わったから登録しておいて…あごめん、もう仕事に戻らんとあかんから、
悪いけど明日朝9時に電話してくれる?」というものでした。
夜になり夫婦は何か引っかかるものを感じて言われた番号に電話を掛けてみたのですが、
何度掛けてもつながると同時に向こうから切られたそうです。
仕方がないので息子の嫁に連絡し事情を説明すると、隣にいた息子がいきなり電話口に出て一言
「オレオレ詐欺やで!!」
…最近拙宅であった実話です(苦笑)名前を名乗ったからつい信じてしまったということでしたが…
幸い、その後ニセ息子から連絡はないそうです。
心当たりのある方いらっしゃると思いますが、わかってはいてもいざ本当にこのような電話が掛かってくると
なかなか冷静に対処できないことが多いものです。電話口の声だけの情報となると、無駄に想像が広がります。
ましてや、わが子の身を案じる親となると周りが見えなくなってしまいがちです。
「私に限って騙されるわけがない」「大阪人はオレオレ詐欺に引っかかりにくい」などという妙な自信は捨てて、
しばらく連絡を取り合っていない家族がいたらぜひこの話をネタに電話を掛けてみてください。
それが一番の予防策です。
※警察庁のホームページには、詐欺の手口や具体的な対策(常に留守番電話にしておいて必要な電話だけ
電話口に出るなど)がたくさん載せられています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/1_hurikome.htm