相続対策というと、資産家でもないし関係ない と思われる方が多いと思います。
確かに国税庁のデータを見ても、相続税の対象となった人は亡くなった人の4%くらいです。
ほとんどの人が相続税の心配をすることがありません。
しかしあくまで「相続税」の話です。
相続とは相続税だけではありません。
誰が何をいくら承継するか という問題が相続税よりも先にくるのです。
ですから「相続」対策とは4%ではなく、100人中100人全員に必要なのです。
ここで興味深いデータをご紹介します。
話し合いにより遺産の分割ができない場合、家庭裁判所に申し立てられることになりますが、
下記は平成19年にその遺産分割調停が成立した財産の価額別の件数割合です。
1000万円以下の家庭の割合・・・・・・・・約29%
1000万円超5000万円以下の家庭の割合・・・約44%
5000万円超1億円以下の家庭の割合・・・・ 約14%
いかがでしょうか?
相続税は計算上、法定相続人×1000万円+基礎控除額5000万円の範囲内はまったくかかりません。
しかし上記データを見ると、まったくかからない5000万円以下の件数で70%を占めています。
つまり、「相続税」はかからないが「相続(遺産分割)」でもめている件数が多い ということなのです。
自分のところはそんなに財産ないから・・と思っていらっしゃる方、
一度じっくり考えられた方がいいのでは?