日本の総人口に占める65歳以上の比率は23%…5人に1人は高齢者です。
今後、需要がどんどん増加していく事業といわれている介護事業ですが、4月の報酬改定で厳しい現状を知りました。
介護事業者の倒産が4年ぶりの増加というのです。
ここ3年は「中小企業金融円滑化法」や2009年度の改定で介護報酬が3%分引き上げられたことや、介護職員のための「処遇
改善交付金」の支給などがあり、倒産は減っていたそうです。
今回の介護報酬改定は2009年度に比べて1.2%増加したものの処遇改善交付金が「処遇改善加算」(介護報酬2%相当)と
して介護報酬に入り、この分を考慮しますと0.8%下ることになったというものです。
たとえば訪問介護(生活援助)のサービス提供時間にたいする報酬単位をみてみますと
30分以上60分未満 229単位/1回
60分以上 291単位/1回 だったのが
20分以上45分未満 190単位/1回
45分以上 235単位/1回 と、報酬単位が引き下げられ、介護事業の運営の厳しさを考えさせられました。