先日65歳まで働かざるを得ない時代が来るというコラムを掲載際した翌日に、厚生労働省が年金の支給開始年齢を68歳まで引き上げを検討しているという記事が新聞等のニュースで流れました。
「このニュースの内容だけではよく分からないな」というのが私の感想です。
なぜなら、今回の話は厚生年金の支給開始年齢の引き上げの部分にだけが取り上げられ、国民年金や厚生年金の基礎年金の話がなかったからです。
これも先日のコラムで書きましたが、現在でも国民年金は65歳以上にならないと給付されず、厚生年金に関しては、厚生年金の部分が段階的に60歳から65歳に支給年連を引き下げている段階です。また、厚生年金においてもその基礎年金部分(国民年金に該当する1階部分)は65歳からの給付になっており、この部分の説明が今回のニュースではなかったのです。わかりますか?
今回の68歳まで引き上げに関する記事を書いている人の勉強不足?といは言いませんが、よく分かっていない人に、よく分からない記事を書いて、不安をあおるのはよくないのではないでしょうか。
マスコミの人はもっと責任をもちなさい!!
70歳まで働かざるをえない時代が来る?のか
2011 年 10 月 13 日65歳まで働かざるを得ない時代が来る
2011 年 10 月 11 日近い将来65歳まで働かざるを得ない時代が来ます。なぜならば平成37年度(女性は平成42年度)から年金が65歳以降にしか支給されなくなるからです。
これは厚生年金の被保険者であるサラリーマンのケースで、国民年金は既に65歳からしか支給されませんので、自営業者は不動産収入等がある方、貯蓄の多い方でなければ働かざるをえません。
また厳密に言うと、平成25年度以降は、段階的に年金の支給開始年齢が61歳以降になりますので、少なくともその年までは働かざるを得ない状況になります。
まずは、ご自身の年金が何歳から支給されるのか、またその時の支給額がいくらなのかを確認しておく必要があります。
では、65歳以降は働かなくても食べていけるのかという疑問です。
もちろん年金がいくらもらえるのかというのが最も重要です。その年金額+貯蓄が生活費を上回っていれば働かなくてもいいですが、下回れば働かざるを得ないということになります。もちろん出費を抑えるという考えまたもありますが・・・
どうなんだろうとお考えの方は、ライフプランニングを立ててみることをお勧めします。
ライフプランニングの立て方がわからない方には、当社のFP(ファイナンシャルプランナー)がお手伝いをいたします。
法人設立に必要な資本金と役員について
2011 年 10 月 11 日「法人設立に必要な資本金の金額は、株式会社は1000万円以上いりますよね?」
「取締役の人数も確か3人以上で監査役も必要ですよね?」
過去に設立等に関わられた方が、よくこういうことをお聞きになられます。
以前はそのとおりで、資金的にも人材的にも「株式会社」設立のハードルは高かったです。
それが2006年5月施行の新会社法により、
・株式会社の資本金は1円以上でOK
・取締役は1人以上でOK
となり、株式会社設立のハードルはかなり低くなり、起業しやすくなりました。
しかし、資本金1円では運営は難しい会社が大半です。
会社運営には「運転資金」が必要だからです。
起業予定の事業においてどのくらいの「運転資金」が必要かシミュレーションすることが
大切です。いくら売上があがっても「黒字倒産」する恐れもありますのでご注意ください。