税務調査では、当然各種の書類・帳簿の提出を要求されますから、言われた書類がすぐに出せるようにしておく必要があります。「ちょっと待ってください。探してきますから」などと答えるようでは、日頃から整理や管理ができていないと思われかねません。調査官に「それでは私もご一緒に」と書類のある場所までついてこられて、余計なところまで見られてしまうこともあるものです。調査当日に、書類・帳簿を何もかも揃えて出しておく必要はありませんが、すぐ
に出せるように整理整頓しておくことです。
調査の当日までに、以下の書類等は、調査をする部屋に用意しておくといいでしょう。そうすれば「調査に協力的だ」と調査官の心証をよくできますし、調査をスムーズに進めることができるはずです。これらについての所昌疑応答も税理士とシミュレーションしておきましょう。
税務調査は、通常、過去3年間を対象とすることが多いので、帳簿書類についてはこの期間のものを準備しておくことですが、帳簿類の保存期間は5年、7年となっているはずですから、さかのぼって提出を要求されても、すぐに出せるようにしておきましょう。
「調査までにそろえておくべき帳票類」
◆売上関連の帳票類
・ 見積書、総勘定元帳、 納品書、入出金伝票、 領収書の控え、小切手の控え、 請求書、売掛帳・買掛帳、 工事契約書
◆経営関連の帳票類
・ 契約書、同族関係者との取引、 稟議書、賃貸借の契約書、 議事録
◆人件費関連の帳票類
・ 給与台帳、役員報酬改定の議事録、 タイムカード、社会保険関係の書類、 出勤簿、 扶養控除等申告書等の年末調整関係書類
◆仕入・在庫・外注関連の帳票類
・ 見積書、納品書、 請求書、在庫表
◆その他用意したほうが良い帳票類
・当日の現金残高